スーラ 27 蟻章, アーヤ 15 – 44

  1. وَلَقَدْ آتَيْنَا دَاوُودَ وَسُلَيْمَانَ عِلْمًا ۖ وَقَالَا الْحَمْدُ لِلَّهِ الَّذِي فَضَّلَنَا عَلَىٰ كَثِيرٍ مِنْ عِبَادِهِ الْمُؤْمِنِينَ

    また、われら*は確かに、ダーウード*とスライマーン*に知識を授けた。そして彼らは(その知識に則って行い、)言った。「私たちを、信心者であるその僕たちの多く(の者)よりお引き立て下さったアッラー*に全ての称賛*あれ」。

    27:15
  2. وَوَرِثَ سُلَيْمَانُ دَاوُودَ ۖ وَقَالَ يَا أَيُّهَا النَّاسُ عُلِّمْنَا مَنْطِقَ الطَّيْرِ وَأُوتِينَا مِنْ كُلِّ شَيْءٍ ۖ إِنَّ هَٰذَا لَهُوَ الْفَضْلُ الْمُبِينُ

    そしてスライマーン*は、ダーウード*(の預言者*としての使命と、知識と王権)を継ぎ、言った。「人々よ、私たちは鳥の言葉を教えられ、全ての(必要な)ものの内から授けられた。本当にこれこそは、紛れもない恩寵である」。

    27:16
  3. وَحُشِرَ لِسُلَيْمَانَ جُنُودُهُ مِنَ الْجِنِّ وَالْإِنْسِ وَالطَّيْرِ فَهُمْ يُوزَعُونَ

    そしてスライマーン*のもとに、ジン*、人間、鳥からなる彼の軍勢が召集され、整列させられた。

    27:17
  4. حَتَّىٰ إِذَا أَتَوْا عَلَىٰ وَادِ النَّمْلِ قَالَتْ نَمْلَةٌ يَا أَيُّهَا النَّمْلُ ادْخُلُوا مَسَاكِنَكُمْ لَا يَحْطِمَنَّكُمْ سُلَيْمَانُ وَجُنُودُهُ وَهُمْ لَا يَشْعُرُونَ

    やがて彼ら(スライマーン*の軍勢)が蟻の谷に到着した時、一匹の蟻が(その仲間たちに)言った。「蟻たちよ、自分たちの巣に入りなさい。スライマーン*とその軍勢が気づかぬまま、あなた方を(踏みつけて)粉砕してしまっては、決してなりませんよ」。

    27:18
  5. فَتَبَسَّمَ ضَاحِكًا مِنْ قَوْلِهَا وَقَالَ رَبِّ أَوْزِعْنِي أَنْ أَشْكُرَ نِعْمَتَكَ الَّتِي أَنْعَمْتَ عَلَيَّ وَعَلَىٰ وَالِدَيَّ وَأَنْ أَعْمَلَ صَالِحًا تَرْضَاهُ وَأَدْخِلْنِي بِرَحْمَتِكَ فِي عِبَادِكَ الصَّالِحِينَ

    すると、彼(スライマーン*)はその言葉を(理解して)笑い出し、微笑んだ。そして言った。「我が主*よ、あなたが、私と私の両親にお恵みになったあなたの恩恵に私が感謝できるように、そしてあなたのお喜びになる正しい行い*を私が行えるようにして下さい。また、あなたのご慈悲によって(天国で)私に、あなたの正しい僕たちの仲間入りをさせて下さい」。

    27:19
  6. وَتَفَقَّدَ الطَّيْرَ فَقَالَ مَا لِيَ لَا أَرَى الْهُدْهُدَ أَمْ كَانَ مِنَ الْغَائِبِينَ

    そして彼(スライマーン)は、鳥たちを探し回って、言った。「ヤツガシラが見えないのは、どういうことか?いや、一体彼は、不在なのか?

    27:20
  7. لَأُعَذِّبَنَّهُ عَذَابًا شَدِيدًا أَوْ لَأَذْبَحَنَّهُ أَوْ لَيَأْتِيَنِّي بِسُلْطَانٍ مُبِينٍ

    私はきっと彼を厳しい罰で罰するか、あるいはその首をはねてやろう。さもなくば、(不在の言い訳として)はっきりとした証拠を、必ずや私のもとに持ってくるのだ」。

    27:21
  8. فَمَكَثَ غَيْرَ بَعِيدٍ فَقَالَ أَحَطْتُ بِمَا لَمْ تُحِطْ بِهِ وَجِئْتُكَ مِنْ سَبَإٍ بِنَبَإٍ يَقِينٍ

    彼(ヤツガシラ)は少しの間、そのまま(不在)であった後、(スライマーン*のもとにやって来て、)言った。「私は、あなたが把握されなかったことを、把握しました。そしてサバアから、紛れもないお知らせと共に、あなたのもとへとやって来たのです。

    27:22
  9. إِنِّي وَجَدْتُ امْرَأَةً تَمْلِكُهُمْ وَأُوتِيَتْ مِنْ كُلِّ شَيْءٍ وَلَهَا عَرْشٌ عَظِيمٌ

    実に私は、彼ら(サバアの民)を治める一人の女性を見つけました。そして彼女は(王が現世で必要とする)全てのものを授けられ、偉大なる御座を有しています。

    27:23
  10. وَجَدْتُهَا وَقَوْمَهَا يَسْجُدُونَ لِلشَّمْسِ مِنْ دُونِ اللَّهِ وَزَيَّنَ لَهُمُ الشَّيْطَانُ أَعْمَالَهُمْ فَصَدَّهُمْ عَنِ السَّبِيلِ فَهُمْ لَا يَهْتَدُونَ

    私は、彼女とその民が、アッラー*を差しおいて太陽にサジダ*しているのを見ました。そしてシャイターン*が、彼らに、彼ら自身の(悪い)行いを目映く見せ、彼らを道から阻んでおり、彼らは導かれずにいます。

    27:24
  11. أَلَّا يَسْجُدُوا لِلَّهِ الَّذِي يُخْرِجُ الْخَبْءَ فِي السَّمَاوَاتِ وَالْأَرْضِ وَيَعْلَمُ مَا تُخْفُونَ وَمَا تُعْلِنُونَ

    諸天と大地において潜むものをお出しになり、あなた方が隠すことも露わにすることもご存じのアッラー*に、彼らがサジダ*しないよう(、彼ら自身の悪い行いを目映く見せているのです)。

    27:25
  12. اللَّهُ لَا إِلَٰهَ إِلَّا هُوَ رَبُّ الْعَرْشِ الْعَظِيمِ ۩

    アッラー*は、かれ以外に(真に)崇拝*すべきいかなるものもないお方、偉大なる御座の主*」。(読誦のサジダ*)

    27:26
  13. قَالَ سَنَنْظُرُ أَصَدَقْتَ أَمْ كُنْتَ مِنَ الْكَاذِبِينَ

    彼(スライマーン*)は言った。「お前が本当のことを言っているのか、それとも嘘つきの類いであるか、調べてみよう。

    27:27
  14. اذْهَبْ بِكِتَابِي هَٰذَا فَأَلْقِهْ إِلَيْهِمْ ثُمَّ تَوَلَّ عَنْهُمْ فَانْظُرْ مَاذَا يَرْجِعُونَ

    私のこの書簡を携えて行き、それを彼ら(サバアの民)のもとに落として来るがよい。それから彼らから離れ、彼らがいかに反応するかを見守るのだ」。

    27:28
  15. قَالَتْ يَا أَيُّهَا الْمَلَأُ إِنِّي أُلْقِيَ إِلَيَّ كِتَابٌ كَرِيمٌ

    (ヤツガシラがその命令に従って落として行った書簡を読むと、有力者たちを集めて、)彼女(ビルキース)は言った。「名士たちよ、本当に私のもとに、重大な書簡が届きました。

    27:29
  16. إِنَّهُ مِنْ سُلَيْمَانَ وَإِنَّهُ بِسْمِ اللَّهِ الرَّحْمَٰنِ الرَّحِيمِ

    まさにそれはスライマーン*からのもので、実にそれは、『慈悲あまねく*慈愛深い*アッラーの御名において。

    27:30
  17. أَلَّا تَعْلُوا عَلَيَّ وَأْتُونِي مُسْلِمِينَ

    私(があなた方を招くもの)に対して高慢にならず、服従する者(ムスリム*)となられて、私のもとにいらっしゃるがよい』(というもの)です」。

    27:31
  18. قَالَتْ يَا أَيُّهَا الْمَلَأُ أَفْتُونِي فِي أَمْرِي مَا كُنْتُ قَاطِعَةً أَمْرًا حَتَّىٰ تَشْهَدُونِ

    彼女は言った。「名士たちよ、私の(この)件について、私にご教示下さい。あなた方が私と(討議のために)同席されない限り、私は何事も決定しません」。

    27:32
  19. قَالُوا نَحْنُ أُولُو قُوَّةٍ وَأُولُو بَأْسٍ شَدِيدٍ وَالْأَمْرُ إِلَيْكِ فَانْظُرِي مَاذَا تَأْمُرِينَ

    彼らは言った。「私たちは強力ですし、この上ない勇猛さもあります。そして事は、あなたに委ねられているのです。ですから、あなたが何を命じられるか、ご検討ください」。

    27:33
  20. قَالَتْ إِنَّ الْمُلُوكَ إِذَا دَخَلُوا قَرْيَةً أَفْسَدُوهَا وَجَعَلُوا أَعِزَّةَ أَهْلِهَا أَذِلَّةً ۖ وَكَذَٰلِكَ يَفْعَلُونَ

    彼女は言った。「本当に王たちが町に(攻め)入れば、それを崩壊させ、その住民の最も高貴な者たちを、最も卑しい者たちとしたものです。ーー彼らは、そのようにするのであるーー。

    27:34
  21. وَإِنِّي مُرْسِلَةٌ إِلَيْهِمْ بِهَدِيَّةٍ فَنَاظِرَةٌ بِمَ يَرْجِعُ الْمُرْسَلُونَ

    それで本当に私は、彼らへの贈り物を送り、使者たちが何を携えて戻って来るか、観察することとします」。

    27:35
  22. فَلَمَّا جَاءَ سُلَيْمَانَ قَالَ أَتُمِدُّونَنِ بِمَالٍ فَمَا آتَانِيَ اللَّهُ خَيْرٌ مِمَّا آتَاكُمْ بَلْ أَنْتُمْ بِهَدِيَّتِكُمْ تَفْرَحُونَ

    そして彼(ビルキースの使者)が、スライマーン*のもとに(贈り物を携えて)やって来た時、彼(スライマーン*)は言った。「一体、私に財を援助するというのか?アッラー*が私に授けて下さったものの方が、あなた方に授けて下さったものよりも善いというのに。いや、あなた方は自分たちの贈り物に有頂天になっているのだ。

    27:36
  23. ارْجِعْ إِلَيْهِمْ فَلَنَأْتِيَنَّهُمْ بِجُنُودٍ لَا قِبَلَ لَهُمْ بِهَا وَلَنُخْرِجَنَّهُمْ مِنْهَا أَذِلَّةً وَهُمْ صَاغِرُونَ

    (贈り物を持って、)彼らのもとへ戻るがよい。私たちは必ずや、彼らには到底太刀打ちできない軍勢と共に、彼らのもとに到来しよう。そして必ずや彼らを、惨めに卑しめられた状態で、そこから追い出してやろう」。

    27:37
  24. قَالَ يَا أَيُّهَا الْمَلَأُ أَيُّكُمْ يَأْتِينِي بِعَرْشِهَا قَبْلَ أَنْ يَأْتُونِي مُسْلِمِينَ

    彼(スライマーン*)は言った。「名士たちよ、彼らが服従する者(ムスリム*)として私のもとにやって来る前に、あなた方の誰が、私のところに彼女の御座を持って来るのか?」

    27:38
  25. قَالَ عِفْرِيتٌ مِنَ الْجِنِّ أَنَا آتِيكَ بِهِ قَبْلَ أَنْ تَقُومَ مِنْ مَقَامِكَ ۖ وَإِنِّي عَلَيْهِ لَقَوِيٌّ أَمِينٌ

    ジン*の内の、あるイフリートが言った。「まことに私めが、あなたがご自身の場所からお立ちになる前に、それをあなたのもとに持って参りましょう。そして、本当に私はそれ(を持って来ること)に対し、実に強く、信用ある者なのです」。

    27:39
  26. قَالَ الَّذِي عِنْدَهُ عِلْمٌ مِنَ الْكِتَابِ أَنَا آتِيكَ بِهِ قَبْلَ أَنْ يَرْتَدَّ إِلَيْكَ طَرْفُكَ ۚ فَلَمَّا رَآهُ مُسْتَقِرًّا عِنْدَهُ قَالَ هَٰذَا مِنْ فَضْلِ رَبِّي لِيَبْلُوَنِي أَأَشْكُرُ أَمْ أَكْفُرُ ۖ وَمَنْ شَكَرَ فَإِنَّمَا يَشْكُرُ لِنَفْسِهِ ۖ وَمَنْ كَفَرَ فَإِنَّ رَبِّي غَنِيٌّ كَرِيمٌ

    啓典からの知識を備えた者が言った。「まことに私めは、あなたが視線を移す前に、それをあなたのところへ持って参りましょう」。こうして(その者が御座を持って来ると、)彼(スライマーン*)はそれが確かに自分のところにあるのを見て、言った。「これは、私が果たして感謝するか、あるいは恩知らずとなるか試みるための、我が主*からの恩寵である。感謝する者は、誰でも、感謝することで自分自身を益するに外ならず、恩知らずな者があろうと、本当に我が主*は、(そのような者の感謝を必要とはされない)満ち足りた*お方、(そのような者にもお恵みになる)貴い*お方であられるのだ」。

    27:40
  27. قَالَ نَكِّرُوا لَهَا عَرْشَهَا نَنْظُرْ أَتَهْتَدِي أَمْ تَكُونُ مِنَ الَّذِينَ لَا يَهْتَدُونَ

    彼(スライマーン*)は(、彼の傍に控えている者に)言った。「彼女の御座を、彼女にわからないように(手直し)しておけ。(そうしたら)私たちは、一体彼女が(自分の御座の認知へと)導かれるか、あるいは導かれない者の仲間となるか、見てみるとしよう」。

    27:41
  28. فَلَمَّا جَاءَتْ قِيلَ أَهَٰكَذَا عَرْشُكِ ۖ قَالَتْ كَأَنَّهُ هُوَ ۚ وَأُوتِينَا الْعِلْمَ مِنْ قَبْلِهَا وَكُنَّا مُسْلِمِينَ

    こうして彼女(ビルキース)が、(スライマーン*のもとに)やって来た時、(彼女はこう)言われた。「あなたの御座は、このようですか?」彼女は言った。「それは、あたかも(私の)それのようです」。(スライマーン*は言った。)「私たちには彼女よりも前に知識が授けられたのであり、私たちは服従する者(ムスリム*)だったのだ。

    27:42
  29. وَصَدَّهَا مَا كَانَتْ تَعْبُدُ مِنْ دُونِ اللَّهِ ۖ إِنَّهَا كَانَتْ مِنْ قَوْمٍ كَافِرِينَ

    彼女がアッラー*をよそに崇めていたものが、彼女を(イスラーム*から)阻んだのだ。本当に彼女は、不信仰者*の民の一人だったのだから」。

    27:43
  30. قِيلَ لَهَا ادْخُلِي الصَّرْحَ ۖ فَلَمَّا رَأَتْهُ حَسِبَتْهُ لُجَّةً وَكَشَفَتْ عَنْ سَاقَيْهَا ۚ قَالَ إِنَّهُ صَرْحٌ مُمَرَّدٌ مِنْ قَوَارِيرَ ۗ قَالَتْ رَبِّ إِنِّي ظَلَمْتُ نَفْسِي وَأَسْلَمْتُ مَعَ سُلَيْمَانَ لِلَّهِ رَبِّ الْعَالَمِينَ

    彼女に、(こう)言われた。「(宮殿の)中庭にお入りください」。そしてそれを見た時、彼女はそれを水溜まりと思って、自らの両脛を露わにした。彼(スライマーン*)は言った。「実にそれは(その下を水が流れる)、磨き上げられたガラス製の中庭なのです」。彼女は(スライマーン*の王国の偉大さを実感し、)言った。「我が主*よ、本当に私は自分自身に不正*を働いてしまいました。そしてスライマーン*と共に、全創造物の主*アッラー*に服従(イスラーム*)いたします」。

    27:44

翻訳: サイード・サトウ